2021.07.16 ビジネスコミュニケーション 励ましの言葉 人間関係 人財育成 ブログ
自己紹介で思いを言葉に乗せ話をすると運が開く人が多い
9年前、秋田県のある市に講演会で呼んでいただきました。
その翌日、町内会婦人部の8人ぐらいと、農村女性3人ぐらいが集まる会にお呼ばれしました。
私以外は互いに10~30年ぐらいの付き合いということでした。
せっかくの機会だから、皆さんのことを知りたいので自己紹介タイムにしましょう!と持ちかけました。皆さんにお願いしたトークテーマは、「出身地」に続き、「自分が一番輝いていた(いる)時のこと」、「今夢中になっていること」の3点でした。
最初に私から見本も兼ねて自己紹介をしました。生まれた町北海道足寄町のこと。田舎の中学で、大晦日と三が日以外は毎日取り組んでいた卓球。そして中学3年生のとき、部活の成績も調子よかったのですが、他校の3年生と他校の1年生8人からなぜか超モテモテだったこと。
そして全国を飛び回っている私が、自宅でじっと待つ夫との唯一の趣味、テニスが今の趣味であることを話しました。
昨日は講師として、まちづくりと観光について真面目に熱く語っていた私が、今日は中学生時代、モテまくった…なんて話をするので、大盛り上がりです。私を知らない人の中に飛び込んだからこそ、いつもよりしっかり自分を開示する必要があったのです。
今度は皆さんの番です。18歳で銀行に就職して窓口に座り、緊張はしたけれどカッコいい制服を着て、なんだか誇らしかったと微笑む方。実は東京の大学の英文科で通訳、翻訳者を目指していた22歳のころの自分はキラキラしていたはずと静かに語る方。地域の保育園で調理補助をしていて、子供たちに囲まれて毎日楽しかったなーと話す方。
「私たち日頃自分のことを人前で話す機会なんてないんですよ」と、会の最後のほうで私に教えてくださった方がいました。
確かにそうですよね。
「PTAからの友達だと30代後半からのことは知っているがその前の20代や独身時代のことは互いに知らないの。だから今日はみんなが自分のことを話しそれを聞く良い機会だった」。「知らなかった特技やキャリアを知る機会になった」と何人もの方に言って頂き、私も嬉しくなったことを今もはっきり覚えています。
このまちの人たちとはもう9年もお付き合いが続いています。
控えめだった恥ずかしがり屋の女性たちが、い自信に満ち溢れた笑顔で、地域のために、食文化を守る団体を新たに作り代表になりました。
自己紹介がきっかけで、輝いていた頃の自分を思い出し、勇気を出して、更に一歩進んだ人がいます。
変化した人 がいたんですよ。