3年ぶりの知床。ガイドさんの力を再認識。
10月5~7日まで3日間知床に滞在しました。ウトロに2連泊したこともあり、たっぷり世界自然遺産、知床を感じられたように思います。驚くこと、ワクワクすることがありました。
仕事とは言え、初めて知床の紅葉の時期に来られたこと。晴天の知床連山がはっきり見えたことなど、ついていました。
振り返ると、これまでは春と初夏、冬に来ており、今回で通算10回でした。(世界遺産前が2回)。道民に意外と多い”知床に一回も来たことがない人”から見れば、10回は多いと思われると思います。でも、年に1回で20年連続通っている人。年に2回は行くよという道外の方たちから見れば、北海道人なのに少ないねということになるでしょう。
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知床を簡単に説明させてもらいます。
斜里(しゃり)町と羅臼(らうす)町にまたがる陸地とその沿岸の海(7万1100ha)が世界自然遺産に登録されたのは、2005年7月17日です。
その3日前の14日に南アフリカで開催されたユネスコ世界遺産委員会で登録が決まった瞬間の斜里の午来町長 、高橋知事(いずれも当時)たちの爆発的な喜びの表情。そして、地元で留守番をした羅臼の脇町長(当時)の感慨深い表情と、静かに頭を下げた姿をニュースで見ました。その記憶は今でもはっきり残っています。
登録に至った理由としては、「海から陸へとつながる生態系がわかりやすく見られることと、希少な動植物の生息地となっていること、そしてこれらを保全していくための管理体制が整っていること」が評価されたからです。
現在4つある日本の自然遺産(屋久島、白神山地、知床、小笠原)の中でも最大の広さで、3番目の登録です。
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10回訪問した知床ですが、ガイドさんと一緒に歩いて説明を受けた経験は今回を含めて6回です。本当はリピートしたいのですが、その時々の互いの都合などがあり、残念ながら毎回違っています。今回は初めて女性ガイドさんとご一緒できました。
ガイドやインタープリターは、旅人と世界自然遺産との「コミュニケーション」を司る役割として非常に重要と言われています。訪れた人が世界自然遺産の価値をより深く理解することが出来るからです。
ガイドさんたちを、観光関係者と位置づけるのは間違いではありませんが、知床という地域の資源管理をし、私たちを教育してくれる人たちだと思います。案内板やガイドブックでは知り得ない、この地に暮らしこのエリア全体を愛する専門家の経験を基にした環境教育を今回も与えて頂きました。ガイドさんは社会的役割を担う、地域の基盤的な存在だと再確認しました。
知床の自然を生きる動物たちは夜の方が活発でそれを楽しめるのが「ナイトサファリツアー」だと知り合いのガイドさんに推薦されたので、今回お客様と一緒に参加しました。
遭遇の確率が高いと言われている、キツネとシカに加え、今回90分の間で、ヒグマ、シマフクロウが飛び立つところも、割と近い場所からしっかり見ることが出来ました。本当に感動しました。
明日この続きを書きます。