北海道と言えば摩周湖が有名だけど、屈斜路湖と川湯温泉を推します。
日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖と、世界有数の透明度を誇る摩周湖の2つを持つ弟子屈(てしかが)町。
町の面積のおよそ3分の2を阿寒摩周国立公園が占め、知名度抜群な摩周湖や屈斜路湖を擁する自然豊かな町です。記録によると2007年以降で18泊しています。弟子屈町を語るとき、「カルデラ」を避けて通れません。町のいたるところから湯けむりが上がり、川湯温泉や摩周温泉などの温泉地としても知られています。地元の方は、この温泉によって恵みをもらっている反面、車やパソコンなどが他の町に比べると長持ちしないというちょっと悲しいこともあるそうです。
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屈斜路の語源は、アイヌ語で湖や沼の出口を意味する「クッチャロ(のど元)」に由来しています。世界有数の大きさを誇る屈斜路カルデラに位置する、国内最大のカルデラ湖。摩周湖よりも知名度ではかなり低いですが、巨大な湖にも関わらず水がとても美しいことも特徴です。水源の8割が湧き水であるとも言われています。優美な形や親しみやすいことも、人気の理由だと思います。火山活動から生まれた湖だけあって、湖畔には多くの温泉が湧出しています。泉質はアルカリ性単純泉、塩化物泉、ナトリウム炭酸水素塩泉など多様で、道一本はさんで違う泉質です。
屈斜路湖畔には、砂湯というエリアがあります。湖岸の砂地を掘ると、温泉が出てきます。素手で掘っても温かいお湯にすぐに到達できるのも気軽で楽しいです。
屈斜路湖の近くに硫黄山もあります。火山ガスの噴気孔を間近に見られる珍しい地形で地球のエネルギーをまじかに感じることができます。
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北海道の名湯・秘湯のほぼ全部に入っていますが、一番好きな温泉はどこ?と聞かれたら迷わず答えるのが川湯温泉です。
硫黄の香りに包まれて、情緒ただよう川湯温泉街は秋から冬が特にお勧めです。「セセキベツ(湯の川)」と呼ばれていたこの場所の本格的な開湯は、明治37年と言われています。日本でも数少ない強酸性硫化水素を含む明ばん・緑ばん泉です。初めて入ったときには、レモン色の湯の華に驚きました。指輪やネックレス、メガネなどは絶対に外して入ってくださいと注意書きがあるほどです。一度間違ってつけたまま入って真っ黒になったことがあります。ゆっくり1週間ほど湯治で滞在したいと願っています。川湯温泉は温泉好きにはたまらない、「源泉100%かけ流し宣言」の温泉街でもあります。薬効たっぷりの源泉にゆっくりと浸かることができるのが魅力です。