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北海道と言えば 番外編 倉本聰さんから頂いた言葉

講演後に少人数でお話をさせてもらった時。富良野演劇工場で舞台を見たあと、ホールでテーブルをはさんでお話を聞いたとき。これまで4回だけですが、お話を近い距離で聞いたことがあります。その直後に必死に記憶をたどり残したメモを基に書きます。

 

「みんな、ものを考えなさすぎる。上の方からの発想ではなく、もっと下から物事を見て、視野や議論の場を広げなければいけない」

「若い人たちを見ていると、知識はあるけど、知恵がない。ものを考えなさすぎる。偏差値教育、知識至上主義から来ている。自分で考える知恵が足りないんです」

「幼児教育が間違っている。ルール、倫理観を教えないといけない。中学から大学まで12年間、英語を勉強してもしゃべれないような、バカな教育の改革が必要です。それよりも、徴農制を実施して、若い人たちは土と向き合うべき。上下関係の中で、しつけも教えながら、農業が食うこと、生きることの根源につながることを学ぶべき」

「富士山で5合目までバスで行き、6合目まではエレベーターを付けて行こうという発想を脱して、海抜ゼロメートルから考える姿勢が大切です。エネルギーにしても、どこまで縮小できるかという視点が必要でしょう。上の方からの発想でなく、もっと下から物事を見て、視野や議論の場を広げなければいけない。民主主義は権利と義務の両輪で成り立つのに、権利だけで義務を果たしていない」

 

「カネ儲けばかりを重視する時代の流れに、疑問をもたなければいけない。その思いが、富良野の大自然の中で生きる家族を描いた動機でした。スイッチを押せば電気がつく、蛇口を捻れば水が出る。そんな暮らしに慣れ切った子供たちが、富良野の大自然の中で生きていく姿を描くことで、人間が生きるとはどういうことか、考えてほしかった」

 

「話し合いの場にスマホを持ち込んでいる人を見ると、嫌になる。僕が話している時にいじるのも論外で、怒鳴ったことがある。スマホに伴う問題が多くなる中、使うルール、スマホ法規みたいなものがないといけないと思う」

 

以前にも一度書きましたが、倉本さんに言われた厳しい一言「加藤さん、美しくないことは罪なんだよ。  ―――僕はね文学部美学科で美を追求したんだよ」生き方が外見にストレートに現れるのだ、頑張らないと大変。そして今の私は美しくないんだと、42歳の私はピリッとしました。一生忘れられません。

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