移住に踏み出すために大切なこと「取捨選択と優先順位付け」
仕事関連と人間関係の不安が共に4割強
地方移住に関心を持ちつつ移住に至らない要因について大阪、東京で20~30代の80人に今年の4月上旬に尋ねたところ、仕事関連が48,4%、人間関係が44,2%、情報の不足が34,8%、移住自体が全体的に不安が11,2%という結果になりました。
仕事関連が移住を妨げる最大の要因ということは、よく聞きますがやはりそうでした。
移住先では自分が求める給料水準に達する仕事がそもそも無かったり、移住先では専門性やこれまでの蓄積を生かせないということなのでしょう。
人間関係に関連することも不安として抱えている方は多いです。
新たな場所での人間関係が不安だったり、子育て環境が変化することへの不安だったりです。
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新しい土地に移り住むときに、行動を妨げる要因となることが明らかになりました。
何かを選択する場合、何もかも手に入れることはできないので取捨選択する必要があると思います。
「都会での給与水準」をあきらめることによって「よりスローな、人間らしい働き方が実現できる」かもしれない。
「都会での質の高い教育と子育て環境」をあきらめる代わりに「自然の中でのびのび自由に、安全に子どもが遊べる環境」が手に入るかもしれません。
「何のために移住したいのか」という目的をまずしっかりと設定したうえで、「何の項目が自分は譲れないのか(仕事、給料、人間関係、家の種類、都会との距離など)」を順位付けしてほしいです。
そして、実際に移住先を選ぶ際は優先順位が高い項目から理想と合っているかを照らし合わせ確認してください。
譲れる部分に関しては取捨選択の必要を念頭に置き切り捨てることもときには必要です。
「都会の生活と比べた際に収入の減少が不安」とか「田舎の人間関係の内実がよく分からないから不安」といったように、なぜそれが要因なのか、本当にそれは移住を妨げるほどの要因なのかを再検討してほしいと思います。
移住者を受け入れる側の市町村は、移住者には個人差があり多様性があることを認識したうえで、多様なパターンの移住を可能にするような道を用意しておくことが重要ではないでしょうか。