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働くなかで自然に生まれる言葉 「頼むよ~」

20代の頃からの女友達3人で久しぶりにランチをしました。その中で、昨年から介護タクシーの会社を立ち上げた友人の話が、心に響きまくりました。

仕事をするうえで、こうした声がけをしたらよいと思いましたので、紹介します。

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介護タクシーとは、通院・転院・入退院時の自宅から病院、入所施設から病院などへの送迎がメインです。

お年寄り、体が不自由な方などがお客様です。介護員が同乗することもあれば、お客様とドライバーが二人で移動することもあります。友人が介護タクシーの仕事を始めようと思った理由は、ご自身のお母様が体が不自由になり、車いすごと乗れる車を購入したこと。数年後、その車を使う必要がなくなったときに、周りから「折角なら事業にしたらどう?」と言われたこと。そして、彼女自身も50代になり自分の近い将来お世話になる福祉の世界とつながっていた方が良いかという思いからスタートさせたそうです。二種免許、介護の資格取得と進んだようです。

 

高齢化が進む日本では、今後どんどんニーズが高まっていくことが予想され、良い意味でお節介(心配り)ができる人がこの仕事をするのはとてもいいなと思いました。

 

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介護タクシーは、出かけたいけれど出かけられない人の足代わりとなり、その人の行動範囲を広げます。介護の資格も身につけ、付き添いや乗降介助などもできれば、利用する人にとっては夢のような「どこでもドア」になれるかもしれません。

運転や介助は、体力も神経も使うため楽な仕事ではありません。でもその分、人とのふれあいも多く、信頼関係を築く喜びとやりがいがある仕事なんだと、たくさんのエピソードを聞きながら感じました。

 

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自宅の車椅子から、タクシーに備え付けの車椅子に乗り換えるときなど、一歩間違えると腰をやられるような重労働だそうです。

そんな時彼女は、相手がおじいさまでも、おばあさまでも、同年代でも同じようにかける言葉があると言います。

「頼むよ~」という一言です。丁寧すぎる言葉遣いは、親しさを生むうえではマイナスだと彼女は言います。

そして、耳元でそっと「足に力入れてね」「踏ん張ってね」と更にお願いするそうです。この距離感も大切なんだそう。

一緒に頑張ろうとねいう「お願い」をすることでよい結果が出るそうです。座ったときにニコッと笑うお年寄りを見ると、こちらも笑顔になるとか。

 

介護する、介護されるという上下関係、仕事をもらっている甲乙の関係ではなく、仲間、同志になれる瞬間を作り出すのが「頼むね~」という一言。この言葉を聞いて現場を想像して、ジーンと来ました。

人間としての尊厳って、誰かに頼られること。社会の一員として少しでも役に立っていると自覚できることなんだよねと、再確認できました。ありがとう。

 

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