2020.09.23 トレンド 世代間ギャップ 消費生活アドバイザー ブログ コミュニケーションUP
世代間格差ワード 「プチプラ」ご存知ですか?
ティーン向けだけではなく、40代の主婦向け雑誌の表紙や特集でもよく目にするのが「プチプラ」。ご存知でしょうか?
プチプラとは、値段が安いことを表す俗語。「プチ(小さい)プライス(価格)」の略。
女性用のファッションアイテム・化粧品・香水・雑貨などのジャンルで、「安くてかわいい」「手に入りやすい」といった意味で使われています。
いつからプチプラが一般的になったかといえば、2010年以降に広まったと言われています。
ブランドとしては、ユニクロ・しまむら・H&M、GUなどが代表的。海外のファストファッションブランド「H&M」の原宿オープンを皮切りに「フォーエバー21」がオープンし、ユニクロが経営する「GU」なども国内ブランドとしてそれに続きました。当時高校1年生だった娘と銀座や原宿に出かけたことを思い出します。
また、100円ショップでも香水やネイルなどのオリジナル・アイテムが多数販売されており、プチブラの一翼を担っています。つい先日もGUがコスメを発売すると発表しました。
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「プチプラ」は単なる低価格商品という意味ではありません。低価格なのに高品質でハイセンスという隠されたニュアンスが含まれています。決して高くはないのにオシャレで高品質な商品について新しい表現をしたものなのです。
どんなにお安くまとめたコーディネートでも「いかにも安物」という印象を与えては、プチプラコーデと言い難いそうです。高品質な商品開発と安価での販売戦略をマッチングさせた、ファッション業界の努力がギュッと詰まっているといえます。
入店を習慣化してしまう秘密がプチプラブランドにはあります。その秘訣は新商品の入れ替えスピードです。ハイブランド店では季節ごとにコレクションを発表して新商品が展開しますが、プチプラブランドは毎週月曜日に商品を入れ替えるといった、考えられないようなスピードで新作を世の中に発表しているのです。そのため毎週お店を覗いても、いつも新しいアイテムが並んでいて飽きさせません。その結果リピートするのです。
ファッションに対して意識の高い富裕層も取り込んでいるようです。野菜を買うように気に入ったデザインのTシャツを色違いで4枚、サイズ違いのパンツをポンポンかごに入れる森泉さんの買い物スタイルを見て、プチプラの浸透度と面白さに気が付きました。
つい先日お世話になっている、娘のように仲良しの20代前半エステシャンから「私のプチプラは洋服は4000円、コスメは3000円です。加藤さんは?」と聞かれて、プチプラに興味を持ち書いてみました。