成功者とそうでない人の違い その3 人心掌握
3.人の心(心理)を学び、理解している
意思の伝達・メンバーへの行動促進など、リーダーとして必要なのが人心掌握です。そして消費者の行動心理他、心理をどう理解していくか、学び続けるかも、成功者になるための重要な要素だと思います。
成功者がスタッフや支援者の心を動かす言葉はいくつもあると思います。その中で、私は次の一言がとても好きです。
「君ならやれる。わしだったらやれないけれど、君ならやれる。」
これは松下幸之助氏が、社長職に就いていた当時のベストパートナーである開発者の中尾哲二郎氏にかけた言葉です。当時、自分の専門外であったアイロンの開発に不安を感じていた中尾氏にやる気を出させることで、商品化に成功したというエピソードが紹介されるとき、この言葉が出てきます。
「君ならやれる」、「あなたなら出来る」。この台詞は部下のやる気を高める際に多く使われています。しかし松下幸之助氏は一味違います。「わしだったらやれないけれど」この台詞が中尾氏のやる気を引き出し専門外への新たなチャレンジへ向かわせたというのです。このセリフの中には『謙虚さ』があります。この謙虚さが人間的魅力を向上させ、『この人のためなら』という気持ちをメンバーに芽生えさせるのだと思います。
心理を理解してもそこに信頼関係がなければ仲間の成長はありません。多くの成功者はそのことを十分に理解しているからこそ、経営手腕以上に自身の人間的な魅力に磨きをかけているのです。
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そして、人から好かれている成功者は次のように考える傾向にあります。
- うまくいった時には、「メンバーのお陰」
- 失敗した時には「自分の責任」
部下や仲間の発想や貢献による結果を、すべて自分の手柄にしてしまう、ダメな人の反対ですね。
人から好かれる魅力あるリーダーに共通するポイントの一つだと思います。