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成功者とそうでない人の違い その4 取捨選択

4.取捨選択

あれもやりたい、これもやりたいでは、全てが中途半端に終わってしまうことを知っているのが、成功者です。

だから、日頃から「これはやろう、これはやらない」と常に取捨選択することを心がけているのです。

 

人生やビジネスの岐路で次々に提示されるカードを、「いる」、「いらない」、「保留」の3つに瞬時に分けて歩みを止めません。そうしている人が多いように見えます。この習慣を身につけておかないと、大きな痛手を受けるからでしょう。

 

合併した会社の社長から聞いたことがあります。

「勇気をもって、捨てることが出来ないと足元をすくわれる」。合併して走り出し、見えてきたマイナス部分を思い切って捨て、プラス部分を活かすことが出来ないと致命的ということです。つまり、合併の本来の目的に沿わない決断を1つでもすれば、その場しのぎの延命処置と株主や市場から判断され、見放されるということ。

もしも、効率性や生産性を考慮せず、2つの会社を足し合わせただけでは、根本的な組織の弱点が見えにくくなり、問題の解決が遅れます。結果、延命どころか会社の寿命を縮めてしまうのです。

 

「捨てる」という決断は、多くの軋轢を生みます。「捨てられた」人々の恨みを買ってしまうこともあります。しかしそれを恐れて捨てないでいれば、組織自体がだめになってしまいます。組織を再生させる時には、リーダーがいかに「捨てる」覚悟を持っているかが重要な鍵になるのです。

 

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まだまだ経験浅い私ですが、リストラで正職員1人に辞めてもらう宣告をしたことがあります。新聞社時代37歳の頃です。

また、雇用給付金でかなり高い給与を払っていたのに、まったく成長しない、結果を出せない方がいました。数回期限をつけて努力を促したのですが、成長出来ませんでした。それで●月●日に辞めてもらいたいと伝えたこともあります。これは中間支援組織事務局長時代43歳の頃です。

どちらも、胃がキリキリするほど辛い日々でした。管理職とは言え、悩みました。

でも、組織自体を守り、よりよい結果を出すためには立場上トップの私が誠意をもって伝えるしかないと覚悟を決めました。自分より年上の方にその人の人生を左右するようなことを言う、辛い経験でしたが、必然だったのだと今は思えます。

 

 

未来を生きるリーダーとしての務めは、時には非情に徹することをもいとわない「捨てる覚悟」を持つことも必要ではないでしょうか。あの時やっぱり辛かったなぁ。

 

でも、辞めてくださいと伝えるのは、取捨選択ではなかったかと今頃思う。

 

 

 

 

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