好き!を極める その6 視野狭窄に陥らないために
「就職と転職の失敗は、およそ7割が『視野狭窄』によって引き起こされる」とも言われています。
視野狭窄とは、ものごとの一面にしか注目できなくなり、その他の可能性をまったく考えられない状態のこと。
だから、自分の価値観やライフスタイルを組み込んだ“自分だけの適職”を選ぶには、自分の思う当たり前を一度壊すこと。思い込みや狭い視点ではなく、さまざまな考えや価値観、選択に出会うことが必要です。
信頼できる先輩や仲間に、客観的な意見を求めることも大切です。
過去のきらっきらに光っていた自分を知る恩師や、当時の作文なども気づきを与えてくれます。
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私は、地域の未来を考える意見交換会を全国各地で仕事として頂いています。皆さんの意見を引き出すときに、「このまちはもうだめだ。魅力も可能性もない」という発言をする人がいます。そういう意見が多数を占める町は少なくありません。
そんな時、気分を変えてもらうために「まちはちょっと横に置いておきましょう。ご自身が一番輝いていたころはいつでしたか。その時の自分をこのグループの人に披露してください」と提案します。
ほとんどの方が、夢に向かっていた、努力していた自分。新入社員でミスをしながらも周りの人に支えてもらっていた幸せだったころの話を生き生きと話しだします。今目の前のその人しか知らない近所の人たちが驚くような特技、経験を持つ人だとわかることもあります。
こうした経験から、目を開くこと、視座を高めるには、過去を振り返ることによっても可能だと言えます。
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目の前の現実、抱える責任に押しつぶされるの毎日です。でも、自分のやりたいことを考えるとき、純粋だったころ、夢中で走っていたあの頃を思い出してください。何か吹っ切れたり、思い出したりできるはずです。
紀元前5世紀には、孔子が 「自分の愛することを仕事にすれば、生涯で1日たりとも働かなくて済む」 との言葉を残しています。わかる気がしませんか。