世代間コミュニケーションギャップ その5 連絡手段
ギャップを感じる他の世代が自分の周りにはないという方から、具体的に説明してほしいとmessengerが入りました。今日は、「連絡手段」でお話します。
私たちベテラン世代が社会人になったとき、連絡手段は電話やFAXしかありませんでした。そして、ポケベル、携帯電話が出てきました。
それに対し、若手世代は学生時代から日常的にメール、LINEで連絡しています。一人暮らしの部屋には固定電話はありません。社会人として彼らの一番大切な連絡ツールは、スマートフォン。大げさではなく、起きている時間はほぼソーシャルメディアで連絡を取り合っています。
「緊急時、正式な連絡には電話連絡が当たり前」と思っているベテラン世代。
「緊急時含め24時間いつでも連絡できるメールやソーシャルメディアが便利」と思っている若手世代。
ソーシャルメディアが便利だと思っている若手世代に、上司から頻繁に電話連絡を入れると「メールやLINEでもいいじゃないか。そんな大ごとでもないのに電話は迷惑」と違和感を抱くかもしれません。
どちらが正しくて、どちらが間違いというわけではありません。しかし、自分が育ってきた背景からすると、相手の考え方や行動が異なって見える。それぞれの世代の「当たり前」が違うので世代間ギャップが生じてしまうのです。
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今年の春、私が新人研修をした商工会議所の若者たちには次のように伝えました。
1.当日になって休みをもらう場合は、始業時間前に必ず会社に電話する。LINEやメールでは連絡にならない。
2.直属の上司がいない場合は、最初に出てくださった方に伝えるが、上司が出社した頃に再度電話をする。
3.病気による休暇をもらいたい場合は、熱がある、下痢をしているなどの状況を話し、体調が整い動けるようになったら病院に必ず行く。
4.本日の仕事で、対外的な事柄や今日中にしなくてならないことがあれば代理をお願いすべき方に、依頼する。それも上司に相談して行う。
以上、実例でした。