GO TOキャンペーンだから「旅」を考える その10 ロンリープラネット④
世界の一流を知っている人を案内するという時、アクティビティや宿、交通手段と共に悩むのが食です。私は食べるのも作るのも好きで、かなり多くの美食をを経験している自負はあります。
が、9日で27食をバランスよく振り分けるのは、かなりハードルが高い準備作業でした。ただ、クレイグさんは、日本100名山を踏破し著書も出している日本通です。利尻富士にももちろん、登っています。クレイグさんが北海道で一番魅了されているのは大雪山でした。
そんな、日本通のクレイグさんとのランチについては、いくつかの候補を準備してフリーにしておきました。
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利尻、礼文、稚内、旭川、阿寒、釧路、弟子屈、函館、札幌でクレイグさんがランチで要望したのは9回中8食がラーメンでした。とにかくラーメンが好き。札幌ラーメンと函館ラーメンは食べたことがあったらしいのですが、その他の土地でも、「新しい情報が欲しい。KEIKO推薦の店に連れて行ってくれればいい」と言われました。
息子が中学生のころから、付き添いとしてラーメンを追求してきた私としては、がぜん張り切りました。
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でも、クレイグさんは、ただのラーメン好きな50代のライターではありませんでした。
出汁の取り方、塩、醤油、味噌は地元の醸造かなど細かな質問を浴びせてきます。ただのラーメンではいけないのだ。地域性や店主のこだわりもロンリープラネットの読者に伝えたいのだと気が付きました。
欧米人にラーメンが人気だということは、9年前にロンドンとパリに行った時に驚き、5年前に合羽橋でラーメンどんぶりを吟味するイタリア人に相談をうけて本物だと確信しました。そして、去年マドリッドでは行列の長さ、メニューの多様さ、味も本格的で浸透したことを感じていました。
北海道には、札幌ラーメン、函館ラーメン、旭川ラーメンの三大ラーメンのほかにも、上川町、釧路市、帯広市、美深町など特徴的なラーメンをまちづくりに活用している町があります。チャンスですよね。