GO TOキャンペーンだから「旅」を考える その6 大切な人を全力で案内する
平田さんのツアーには親子連れが毎回複数組いらっしゃいます。見ていてほんわかします。
例えば60代の娘さんが80代のお母様の手を引いて…という光景もあります。平田さんの言葉に「通帳を持ってあの世へはいけない。楽しかった思い出をどれだけ紡ぐかそのお手伝いが自分の使命」というものがあります。
子どもと旅が出来る喜び、いつもの旅仲間に会える安心感、平田さんに良い意味でいじられて大笑いする楽しさ、少しの贅沢。こうした要素が満載な旅の時間は、まさに人生を豊かにしてくれると思います。歩くのが少し遅くてもそれを遠くから皆で見守っている優しい時間が流れています。
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自分の地域には何もない、有名な場所も特別美味しいものもないと平気で話す人、町がまだまだたくさんあります。
そういう土地に呼ばれることが多い私は、「何にもない魅力ゼロの町に私を呼んだんですか?見えてないだけですよ」と話します。そして、50,60代が参加者で多い時には、「娘さん、息子さんが婚約者を連れて初めて〇〇町に来ます。お昼から夜までの7時間、どこでお食事してどこでお茶して、どこにお連れしますか?」と滞在プランを作ってもらう時に具体的なイメージを話しています。
もう一度来てもらいたい、何度も足を運んでもらいたい大切な人をもてなすためと、イメージを作ることで皆さんの真剣さが一気に高まります。
そして五感をフル回転して楽しめる場所や自分の小さいころの感動話などが次々に出てきて、テーブルごとに「へえ、そんなすごい景色があるの?7月の下旬の早朝限定なんだね」と驚きの連鎖が広がります。
暮らしのすぐ近くにある、特別な景観、味を繋げてみると「オンリーワンの旅」が作れるはずです。