GO TOキャンペーンだから「旅」を考える その14 元アメリカ総領事が魅了された盆踊り
北海盆唄ご存知ですか?
明るい調子のリズミカルな盆踊りの歌です。ドリフターズの「8時だよ全員集合!」で歌われて全国区になったと言われています。
元々は越後から北海道小樽、高島地区に入植した人たちが「越後盆踊り唄」を懐かしく歌っていたもの。それが全道に派生したという説があります。次に紹介する三笠の「ベッチョ踊り」が原点という説もありますが。
そして、昭和34年に、三橋美智也さんが歌ってレコード化され人気を博しました。
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北海道の盆踊りは、夕方から子ども盆踊り、日が暮れて北海盆唄(仮装盆踊り)の2部構成です。町内会ごとに開催したり、町の中央部に大きなやぐらを立てて開催したりとそれぞれの楽しみ方があります。
この北海盆唄のコンクール含め、情緒あふれる雰囲気の中で実施しているのが、三笠市なんです。この盆踊りに魅了され、一回目は招待。二回目は家族を連れてプライベートで足を運んだアメリカ人がいます。2014年からジョン・リース総領事です。
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札幌総領事館は北海道と東北を管轄しています。経済、文化交流のため熱心に各地を歩かれていました。2000年から歴代の総領事と仕事を通じてお会いしていましたがあ、リース氏は北海道勤務が2回目で日本語も流暢で、特別に北海道通でした。草の根交流の人と多くの方に愛されていました。
リース氏は、三笠で北海盆唄を聞いて、自分も一緒に踊って開拓民の力強さと優しさを感じたとおっしゃっていました。
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三笠のやぐらは、かなり派手な仕様になっています。炭鉱時代からの伝統で1階は警備・2階は生歌と囃子 3階は太鼓になっています。炭鉱全盛の時代にはどれほど賑やかだったでしょう。また、多くの町では最後に行われる花火が、子ども盆踊りの後に行われるので、華やかさも際立ちます。花火で元気をもらって大人が本気で踊りだすのです。正月よりも帰省の人が多く、札幌からの参加者も多いので大変な賑わいです。
更に、玉ねぎを刺したジャンボ焼き鳥や、タンステーキなどボリューム満点の屋台が並び、行列が出来ています。
8月になると、大人も子供もうきうきする盆踊り、今年も何とか開催してもらいたいと願っています。
明日は、ジョン・リース元総領事が激賞した北海道のダイナミックな風景について書いてみます。