ご相談・お問い合わせ

三世代旅の要は長女 その11 本音を引き出す

12年前の冬、知床観光圏の多言語化のガイドラインを作るために、イギリス人(男性)、韓国人、中国人、台湾人(いずれも長女)と5泊6日ぐらいの旅をしました。

女性4人で一緒にお風呂に入ったり、食事をしたりと共に過ごす時間が長く、最後の方にはすっかり打ち解けました。

日本文化が好きで日本に3年以上滞在している外国人と本音で話が出来たことは、外国人旅行者に北海道に来て頂くにはどうしたらよいか、快適に過ごしてもらうためには何が必要なのかを日々学べました。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

「ホンネを話してくれる関係になるには、どうしたらよいのか?」こうした質問が多く寄せられています。

会議でも、雑談でも、家族の会話でも本音で話し合いたいというニーズがあるのですね。

 

正解はこれです!と自信を持って語れるほどの立場ではありません。

が、25年以上取材や会議運営などをする中で一つだけ言えることがあります。

ホンネを引き出すためには、自分が最初に心を思い切り開くことです。自分を閉ざして、相手に開けと言うのは無理です。

自分の失敗や、困っていること、ドジなエピソードなどを自己紹介などに上手にまぶしてみると、相手の方は「この人は正直だ。そしてプラス思考だ」と思ってくれるようです。

 

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

この4人長女旅でも、本音をお聞きする中で、新たな気づきがありました。そしてその対応を観光事業者と考えて改革することにもつながりました。

中国の方が生卵を食べられないこと。その理由。そして、日本の旅館などで朝ご飯に生卵が出て自分が食べられず、少しだけ不満があること。それを解決するためには、例えば○○してもらいたいが、それを言うことによって自分と中国人に対してマイナスなイメージが持たれるなら困ると考えていることがわかりました。

 

表面上親しくニコニコとしてつき合うのが日本人と考えていた東アジアの3人。彼女たちから「かとうさんは、日本人のイメージを壊してくれた。とっても話しやすい。ずっと友達でいて」と言われました。この言葉は、私にとって国際人として生きていくドアを開けてくれた、背中を押してもらえたように思います。

 

ご相談・お問い合わせ

弊社へのお問い合わせはメールにて承ります。以下のフォームをご利用ください。

お問い合わせ種別
団体名
(自治体・企業・組織等)
ご担当者名
フリガナ
メールアドレス
電話番号
お問い合わせ内容