三世代旅の要は長女 その9 タイの放送局がやって来た
タイのメディアで日本と大きく違うのは、ケーブルテレビの信頼度の高さです。そのことを、タイ人の奥さんを持つ大学時代の友人から聞き、奥さんの友人がプロデューサーであることを知りました。
こんなチャンスはないと、バンコクで食事会を兼ねてお会いしました。
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イギリスと日本への留学を経験し日本大使館に勤務した経験を持つお嬢さんが通訳としてその会に参加してくださり、フリーランスカメラマンの息子さんとご本人の3人が来てくれました。
週末の早朝に教養番組の枠を持っているその方は、仏教はじめその国の文化に大変興味を持っていらっしゃる人でした。そこで、北海道の中でも特に歴史がある、蝦夷三官寺やアイヌ文化などの資料を持参していきました。
その結果は、飛行機、ホテル代は取材費として自腹、現地でのコーディネイトと食費のみ地域側の負担で4泊5日の取材旅行が3か月後に実現しました。
このスピードが、ASEANの皆さんとお付き合いしていて感じること。翌年…などと悠長なことは考えないのです。
取材日程、取材先はコーディネイターとして私がまとめました。
お寺はじめ開拓神社、アイヌ文化の伝承人との交流など丁寧に取材は進みました。
その結果、予定では2番組を作る予定でしたが、5番組を放映してくれました。
通訳兼、番組での旅の案内人のお嬢さん、プロデューサーのお母様、そして私の長女トリオの忘れられない取材が実現しました。
桜に大変興味を示されたので、4つの町の違った風情の桜を用意しました。えりも町では、お寿司屋さんにお願いしてお花見のお重を桜の木の下で広げました。そして、地元の方々が「こっち来なさい!」と呼んでくださり、北海道ならではのジンギスカンや海鮮バーベキューのおすそ分けも頂きました。
奇跡的に毎日晴れで、本当に楽しい仕事でした。