子育てと仕事の両立　その９不妊治療②産婦人科の待合室が辛かった　

1年間子宮を休ませた後からが、今になって思えば辛くて辛くて悲しい日々でした。

私は妊娠できる状態の子宮や卵管に戻してから1年半、タイミング妊娠法を繰り返しました。

平たく言えば、妊娠しやすい時期にがんばるのです。そして、基礎体温を測り決められた日に病院に通い続けました。最初は特に薬も飲まずにタイミングのみ気を付けていました。半年たって妊娠しない私には、排卵しやすいように薬を飲みました。1年たっても妊娠しなかったので、今度は排卵予定の2日前にかなり痛い注射も加わりました。

毎月生理が来ると、「ああ、今月も妊娠しなかったんだな」と落ち込んでいました。産婦人科には多くの妊婦さんが私の周りに座っています。

そうした幸せそうな人に囲まれ、自分は一人前の女性ではないんだと、落ち込みました。大げさかもしれませんが、拷問のような日々でした。

子どもが欲しいという希望は諦めたほうが良いのかなと、思うようになったある日、夫から言われた言葉があります。多分一生忘れない言葉です。「子供がいなくても2人で暮らせば楽しいから、無理しなくていいよ」

――泣けました。