働くことの意味 その12 取材終了後に掲載を断られたこと
仕事をしている以上、楽しい事ばかりではありません。
忘れられないし、忘れてはいけない思い出に「取材後会社に戻ると、先ほどまでお話を聞いていた方から掲載はやめてほしいと言われたこと」があります。
たしか、花新聞ほっかいどうの1年目の夏で日曜日の午後にご自宅でお話を90分、庭撮影を15分ぐらいさせて頂きました。
私とスタッフの2人でお邪魔したこと。男性で50代後半の方だったことは今でもはっきり覚えています。
取材の中で、失礼なことはしていないと思うのですが、「考えが違う人に自分の庭のことを書いてもらいたくない」という強い言葉を頂いてしまいました。
お店、生産者、愛好家など毎日取材する相手は違いますが、どなたに対しても失礼がないように真摯に向き合っていたのに。どこが悪かったのかいまだにわかりません。
ただ、20年ほどたった今思うことは。私の専門性が低くて、余りにレベルの低い質問をしてしまったかもしれないということです。
互いにとって貴重な時間を無駄にしてしまったこと。編集長になって半年ぐらいのあの時に厳しい経験をさせてもらったのは、その後の私にとってはありがたかったのかもしれないと思います。