温泉、自然、グルメだけでは旅の目的地にはなりませんね。
砂川市で、札幌や首都圏在住の女性向けの旅行商品づくり「女性旅プロジェクト」に2017年度から3年間関わっています。来年度もプロガイド育成や情報発信に絞って、継続することになりました。有難いことです。
そこで大切にしていることは次の3つです。
1.地元の女性たちが日々楽しんでいるコト、よく食べているモノを含んだ「自分たちのライフスタイル」を、ターゲット、季節、滞在時間に応じて編集すること、そしてそれをおすそ分けするというスタンス。
2.「砂川はいいところだから来てください」では、誰も来てくれない。旅行商品として成り立っていることが必須。
3.自由に旅をしたい人もいます。でも、ガイドをしてもらいたい人もいます。つまりプレイヤーが必要です。現時点でフルタイムで対応できるガイドがいないなら、土日なら大丈夫、平日の10時から15時までなら大丈夫…といった責任を持って動ける人をふやしていくこと。
この1~3が成り立って、どうにかスタートラインに立てます。
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残念ながら、現時点では砂川は旅の目的地にはならない場合が多いのです。
次の夏休みに3日ぐらい北海道に行こうかなという女性グループのリーダーが検索するときに、その検索ワードに引っかからないと知られずに素通りされてしまいます。「北海道 スイーツ メロン ガーデンレストラン 女性に人気」で砂川スイーツロード、砂川女子旅が現れるようにしなくてはいけません。
でも、実はとてもオシャレなオーガニック雑貨&カフェの本店があります。実は表参道や札幌に支店があるのです。千歳空港でも人気のお土産、メロンゼリーやおかきの本店も砂川にあります。東武デパートの北海道展に出展依頼されるほど、アップルパイ好きには憧れのお店もあります。
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旅行商品を作り、パンフレットを作り、札幌駅や近郊の道の駅に配布したら終わりではありません。
作ることが目的ではありません。
そして、持続可能な観光商品であるかを意識しないとこれからはダメです。
環境を意識しているか、たとえばケーキの素材の地域内調達率は夏季・冬季でどれくらいの違いがあるか。菓子工房のエネルギー循環はどうなっているか。こうしたことを考えていなければ、行くべき場所に選ばれない時代に既になっています。